第2回清原絵画研究所展

出展者:左から村上雅代、秋山アキヲ、長谷川倫、主宰清原健彦

第2回清原絵画研究所展開催をご案内申し上げます。
研究生3名と主宰の絵画展示、グッズ販売、小さな体験コーナーなどをご用意しています。ぜひトアロードに面した落ち着いた空間で、くつろぎの時間をお楽しみください。
みなさまのお越しをお待ちしています。
(下欄に出展者の紹介画像と動画を掲載しています。ぜひご覧ください。)

展覧会タイトル:絵画処ロバータ

会期:2025年2月22日(土)〜2月27日(木)
時間:11:00〜19:00(最終日16:30)
会場:トアギャラリー
〒650-0012神戸市中央区北長狭通3-12-13
電話:078-334-0531
地図


展覧会のコンセプト

 

本展において私たちは、アウトサイダーの、アウトサイダーによる、アウトサイダーためのオーセンティックな芸術空間を作る事を目指しました。

 

以下の考え方に依ります。

 

アウトサイダーとは、芸術についての専門教育を受けていない者、要するに庶民の事です。

 

古代から中世にかけて、芸術は特権階級が担う活動であり、宗教組織や宮廷、富裕者が愛好者としてそれを支えて来ました。

 

しかし、江戸時代の日本で流行した浮世絵は、19世紀後半から本格的に開始された世界貿易によって西洋の画家たちに影響を与え、印象派という特殊集団を生み出し、モダンアートを形成する端緒となりました。

 

これは、日本では、庶民文化が、表現の自由や個人主義を重視する近代芸術(=モダンアート)の機能を、西洋に先んじて果たしていたことを物語る事例です。

 

同時に、わが国には西洋芸術の価値基準と制度がもたらされ、西洋化を急務とする国策に基づいて芸術大学が設置され、そこから特権的技能者として芸術家が輩出される構造が出来上がりました。

 

その過程で「特権的であれ」という命題を、日本の芸術家は必然的に、そして欧米の趨勢と逆行する形で抱える事になったと言えます。

 

こうして、西洋的な手続きに基づいて、特権階級のエートスとアティチュードを備えた表現者に、芸術家の称号が一応与えられて来たわけですが、日本においてその構造が成立し得るのかは、不確かだと言わざるを得ません。

 

それは日本人が芸術を理解しないからではなく、庶民に根付いた下位文化(ローカルチャー)が高度な文化として機能しているからであり、特権的文化(ハイカルチャー)を要請する必要性があまりないからです。

 

日本では、庶民が求める高度な内容―すなわち微妙な心情の揺れ動き、崇高な精神性、切実な悩み、哲学的問い、社会的問題意識、美しい形式―に対し、絵師、彫師、摺師、戯作者、版元(=クリエイター、印刷業者、出版業者)といった供給サイドが高品質な商品を用意し、需要を満たして来ました。

 

このことからも、日本では確実に高度な文化が形成され、現在まで受け継がれていると言えるでしょう。

 

漫画を筆頭とする現代日本の下位文化は生産性も品質も高く、日本製コンテンツは世界中から強く要請されています。

 

これは、浮世絵の精神、技術、流通システムが印刷・出版業界に受け継がれ、発展を遂げて来たことを物語っています。

 

このような背景から、日本では下位文化こそが正統文化であり、庶民が芸術の担い手としての自覚を持ち、主体的に表現活動を展開する根拠と必然性が浮かび上がるのです。

 

それゆえに私たちはその意志を公に示す場として、本展を作ろうと構想しました。

 

清原絵画研究所には、主宰を含め、美術大学で表現技術を習得した人間がいません。

 

しかし、多くのアウトサイダー同様、私たちは職場や家庭生活で遭遇する様々な状況(ピンチ、理不尽、情けなさ、痛みなど)に対処することで積み上げた経験知や情緒を持っており、それらの資源を活用して表現活動を展開し、生産者として輝く舞台を作りたいと考えています。

 

本展は、そうした思いを土台に、一般庶民がオーセンティックであることを目指して作った展覧会です。

 

その成果と課題を見出し、生きるヒントとしていただけたら幸甚です。

 

清原絵画研究所主宰 清原健彦

 

用語解説

・アウトサイダー:芸術教育を受けていない人や、既存の芸術制度の外部にいる人。流派や流行にとらわれず、自然に表現された作品を生み出す人。

 

・オーセンティック(Authentic):「本物の」「本格的な」「正真正銘の」「信頼できる」などを意味する形容詞。また、自分らしさを貫いている、あるいは自分の考えや価値観をしっかり持っている人物を「オーセンティックな人」と呼ぶ。

 

・エートス(ethos):「精神」を意味する語。ある社会や集団を支配する価値観や信念、行動様式、気風、性格、気質、倫理的な心的態度。人間が行為を繰り返すことで得た持続的な性格や習性。

 

・アティチュード(attitude):態度、立ち居振る舞い、物事に対する考え方、姿勢。

 


[企画内容]

◼️絵画展示
研究生と主宰の絵画作品を展示します。大きな作品が並びます。

出展者 

秋山アキヲ

二種類の主題による作品を展示します(写真は展示しません)。
①上段:「つげプッサン」シリーズ
②人工知能を活用した仮面シリーズ

↑参考映像

村上雅代

↑2025年1・2月、西脇市岡之山美術館アトリエで開催された個展風景をご覧ください。 

36枚の水彩紙全紙を集め、幅14.4m×高さ2.2mの水彩画を描きました。
この作品の一部を出展する予定です。

長谷川倫

↑撮影旅の様子。
この日撮影した本人の写真を題材に描いた作品を出展します(写真は展示しません)。

↑制作準備風景。2024年6月入会で、研究所展初挑戦です。

主宰清原健彦

↑出展予定作品の途中経過(鉛筆デッサンを終えた状態)。
高さ2.6×幅1.5mのキャンバスにアクリル絵の具で描いています。

◼️炉端ゾーン

表現者とお客様が炉端を囲むように語り合う。そんな思いを込めて展覧会名をロバータと命名しました。

お品書き
随時ミニワークショップ
絶対似ない似顔絵
らくがきコーナー

をご用意しております。
当研究所で提供しているメソッドを応用したサービスです。
ぜひお楽しみください。

◼️小作品展示販売

清原健彦作品
以下全てサムホールサイズ(227×158mm)
紙に水彩
2024年制作
本体価格(税込):すべて10,000円

その他、村上雅代、長谷川倫の作った作品やフォトブックを販売します。

◼️グッズ販売

くりぬきペイントと名付けた絵を描いた布製かばんとシャツを販売します。

◼️オープニングイベント
①ライブパフォーマンス/ギターと絵画
2025年2月22日(土)18:00〜19:00
(詳しい時間は追ってお知らせします)
ギター:仁花
絵画:清原健彦

動画は方向性模索風景です。
予約不要、観覧無料です。ぜひご観覧ください。

②ささやかなパーティー
19:00~20:00
軽食と飲み物をご用意します。
参加無料・予約不要


みなさまのお越しをお待ちしています。